🍑ヨガとピラティスの違いは?どちらが向いているのか解説!

これからヨガ・ピラティスを始めようと思っている方・現在ヨガやピラティスを受けているけど、どちらが自分に向いているのかがわからない・・・という方はいませんか?

今回は「ヨガとピラティスの違い&どちらが向いているのか」をテーマに

・ヨガとピラティスって何が違うの?

・ヨガとかピラティスって若い子がやるやつよね・・・

・ピラティスってヨガのきついバージョンじゃないの?

・私にどちらが向いているのかな?

と思っている皆さんために

💡

・ヨガとピラティスの歴史から違いを知ろう

・一般的にヨガに向いている人はこんな人

・一般的にピラティスに向いている人はこんな人

・現役インストラクターの意見としてヨガ・ピラティスに向いている人

について、さまざまなスタジオやオンラインでヨガ・ピラティス共にレッスン指導を行なっているインストラクターの目線から説明をしていきます!

それでは今回もよろしくお願いします♪

ななむらももな

【この記事を書いた人】

ななむらももな
ヨガ・ピラティスインストラクター
「運動と生活の質を高める記事を書いています。」

ななむらももなのプロフィール

ヨガについて

・ヨガの歴史

 ヨガ = ポーズをとること

だと思っている方がほとんどではないでしょうか。

ヨガとは「繋ぐ」という意味があり、語源は「馬のくび木」を意味する『ユジュ』であると言われています。

(この辺はディープな内容なので追々投稿します。)

ヨガは4000年ほど前からインドより伝来し、(いつ発祥した!というのは明確ではないそう)

元々は

・マントラ(言霊)を唱える

・瞑想をする

・聖典(ヨガスートラ)の勉強をする

といった内容を行うものを示していました。

現代のヨガは800〜900年ほど前に誕生した「ハタヨガ」という流派に分類され、

・ポーズをとる

・呼吸をコントロールする

・マインドフルネス(瞑想)

といった内容を行うものへと変化していきました。

(スポーツクラブのクラスに導入されたり、ホットヨガが普及したことで、ポーズをとること=ダイエット効果を謳っているスタジオさんが多いですね。)

現在はホットヨガが盛んになり、ヨガのポーズをとることが第一優先で考えられていますが

本来のヨガの目的は

" ヨーガ チッタ ヴルッディ ニローダハ "

ヨーガとは 心の はたらき(作用や思考)を 止滅することである

であると言われています。

オススメのヨガスートラ

↓↓↓


向井田みお 「やさしく学ぶヨガ哲学 ヨーガスートラ」 [UTL アンダーザライト]

この目的に向かうため、ヨガの聖典の中には「ヨガが目指す幸福へのプロセス」へ向かう段階を示した

『アシュターンガ・ヨーガ(八支則)』

が記されています。

※(流派としてのアシュタンガ・ヨーガとは別のものです。)

ヨガの八支則

・ヤマ(避けるべきこと)

・ニヤマ(追求するべきこと)

・アーサナ(座法・ポーズ)

・プラーナヤーマ(呼吸の統制)

・プラティヤハーラ(感覚器官の統制)

・ダーラナ(集中)

・ディヤーナ(瞑想)

・サマーディ(三昧)

上から順番に段階を踏んでいくことが大切になるんですが、

「アーサナ(ポーズ)」は3番目の段階ですね。

なのでヨガを深めていくには日常生活の中から、ヤマ・ニヤマを意識した生活を送ることから大切である、ということが言えるようになるのです。

ななむらももな

この八支則については

ヨガの八支則について〜ヨガが目指す幸福への8つの段階〜

をご覧ください。

難しいですね(笑)

わかりやすくいうと、ヨガのポーズをきれいにとったり必死になって行うのではなく、それ以外にも大切な要素があり、最終的に皆さんが認識している『悟り(三昧)』の状態に持っていくことで心と身体を健やかに保ちましょうということになります。

日常生活を正していくこともヨガ

ポーズの練習を行うこともヨガ

呼吸や五感に意識を向けていくこともヨガ

自分の心と身体を見つめることもヨガ

ということになります。

上記でお伝えした現代の「ハタヨガ」から

 アイアンガー・ヨーガ

 シヴァナンダ・ヨーガ

 アシュタンガ・ヨーガ

 ビクラム・ヨーガ

など、多くの流派が生まれており、それぞれ瞑想の仕方やポーズの取り方に違いがあります。

・ヨガの特徴

ヨガには多くの呼吸法や瞑想法があり、リラックスのクラスやパワーのクラスなどによって使い分けられてます。

ポーズをとったまま呼吸を深めるクラスや、一呼吸一動作で動くクラスなど様々なので、

その日の体調や気分によって受講するクラスを選べるのが大きな特徴

です。

・リラックスしたい、少し心を落ち着かせたい時にはリラックスやメディテーション(瞑想)のクラスを

・しっかり動いてスッキリしたいという方はボディメイクやパワーのクラスを

といったふうに選ぶ事ができるのがいいですよね♪

どの年齢の方でも気軽に始める事ができるイメージですが、ヨガのポーズは柔軟性を高めるだけではなく同時に筋力がないと体を痛めてしまうものも多いです

関節の動きを過度に超えてしまうポーズもあるので、これからヨガを始めたいと思っている方や体が硬いという方は強度の低いクラスから受講することをオススメします。

ピラティスについて

・ピラティスの歴史

 よく「ティラピス」と間違えられますが、正しくは『ピラティス(PILATES)』です。

ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス(1880-1967)

という男性によって考案されたメソッドです。

ジョセフについて簡単に説明を行っていきます。

ジョセフの生い立ち

● 生まれつき体が弱く、くる病・喘息・リウマチ熱などを患い病弱な幼少期を過ごす。

● 父は体操選手・母は自然療法士だったことから、東洋と西洋両方の身体訓練法を研究する。

● 病気を克服するために体操やスキー・ボティービルディングなどさまざまなスポーツや身体訓練に取り組み、14歳には解剖学のモデルになる子どの健康的な身体を作り上げた。

● 第1次世界大戦で捕虜として抑留されている間、負傷した仲間たちのリハビリとして自身が考案したメソッド『コントロロジー』を教えた。

まだまだあるのですが、これ以上はコアなのでオススメのテキストを貼っておきますね。

   ↓↓↓


【送料無料】 コントロロジー ピラティス・メソッドの原点 / ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス 【本】

初めから「ピラティス」と呼ばれていたのではなく、

ジョセフはこのメソッドを

『コントロロジー(調整学)』

と呼び多くの人々に指導を行っていました。

コントロロジーを行うことによって

10レッスンで気分が良くなり、20レッスンで見た目が良くなり、
30レッスンで完全に新しい体になるでしょう。

ジョセフ・h・ピラティス

とジョセフは述べていました。(ピラティスをしたことがある方は1度は聞いたことがあると思います。)

・ピラティスの特徴

ピラティスに対して、

「筋トレ」「きつい」

という印象を持っている方も多いのではないでしょうか?

ピラティスは本来、神経を集中させながら頭を使って身体を動かしていくため、行うたびに新鮮な感覚をもたらすのが特徴的です。

トレーニング要素だけでなく、リラックス効果の高いエクササイズも多いので慢性的な痛みの改善や姿勢の改善にもつながっていきます。

上記にもあるように、元々は自身の病気を克服するため、そしてリハビリとして生まれたものなので、強度を変えることができるんですね。

なので

「ピラティスは年齢に関わらず、どんな健康状態の方でも行うことのできるエクササイズである」

というのが大きい特徴となります。

その人一人ひとりにあった、健康で快適な暮らしを送るための身体づくりのための運動ツールであるといえます。

ただ、グループレッスンとパーソナルレッスンでは指導法やエクササイズ内容に差が出てくるので、そこも合わせて選ぶ基準にしてみてください。

ピラティスはマットの上で行うエクササイズだけでなく、

 リフォーマー

 バレル

 チェア

などの道具を使って補助的に動くクラスもあります。

ピラティスの基本的な呼吸は『胸式ラテラル呼吸』

といって腹筋に常に力を入れながら、肋骨を最大限広げて胸(胸郭)いっぱいに肺を拡張させるように息を吸い、真空状態になるまで息を吐く呼吸を繰り返すことで、より安定したコアを作った状態で動いていきます。

そのため、姿勢を改善したい人や無理なく筋肉をつけたい人・慢性的な痛みを解消したい人などはピラティスを受講する方が良いでしょう。

それぞれの比較・向いている人のまとめ

・ヨガとピラティスの違いの比較

ヨガとピラティスの比較をしていきましょう。

ヨガ

● 最終的な目標は『心の作用の止滅』

● さまざまな流派・強度のクラスがあるため、自分に合ったものを選択しやすい。

● 結構やリンパの流れを促進させていくポーズが多く、柔軟性向上やデトックス効果が高い。

● 難しいポーズや関節の可動域を超えてしまうポーズも多く、無理をするとケガをしてしまうこともある。

● 腹式呼吸・胸式呼吸・鎖骨呼吸・完全呼吸などさまざまな呼吸法があり、目的やクラスによって使い分けられる。

ピラティス

◆ 人間が本来持っている体の状態に整えていく事を目標としている。

◆ ヨガスタジオやスポーツクラブで行われている多くはマットピラティスであり、先生により強度が変わることが多い。

◆ 体幹・インナーマッスルの強化のみならず、全身の柔軟性・筋持久力の向上が期待できる。

◆ ケガをしないように細かく姿勢やポジションを確認しながら動いていくので、少しの動きでもキツく感じる。

◆ 胸式ラテラル呼吸でコアを安定させた状態でエクササイズを行う。

・それぞれに向いている人(一般的な意見)

ヨガに向いている人

● リラックスしたい、メンタルを整えたい人 リラックス系・メディテーション系のヨガ

● メンタルも整えたいけど、身体も鍛えたい人 → パワー系・ボディメイク系のヨガ

ピラティスに向いている人

◆ 猫背や反り腰などの「姿勢改善をしたい人」

◆ ダイエット・体の引き締めといった「ボディメイクをしたい人」

◆ 自重トレーニング要素が強いので「無理なく筋肉をつけたい人」

◆ 腰痛や肩こりなどの「慢性的な痛みの改善」・動きなどの「機能改善をしたい人」

というふうになります。

が、ちょっと待ってください。

ここでは皆さんの『運動と生活の質を高める』ためのお手伝いをするブログです。

もっとより良い生活を送るために、「自律神経のバランス」を意識してみましょう。

ななむらももなの意見〜自律神経のバランスを意識しよう〜

・ヨガとピラティス、どちらも行うことをオススメします。

 ヨガとピラティスの違い、どちらに向いているのかという話をした後にこんなことを言うのもなんですが、

『どちらのクラスも受けた方がいい』

と言うのが私の意見です。

ヨガとピラティス、両方受けることにより

「心と身体の変化を感じやすい」からです。

ヨガで呼吸と身体の動かしやすさを観察し、ピラティスで苦手なところへアプローチをする。

これにより「より高い質の気持ちよさ」を味わうことにつながります。

そしてまたヨガを行うことで、呼吸の深さやポーズのとりやすさといった『変化』を感じる。

『変化』を感じる習慣がつくと、運動がどんどん楽しくなったり日々の体調を知ることにもつながります。

そうすると

「今肩に力が入っていたな。ストレッチをしよう。」

「今日は身体の調子がいいからピラティスを受けてみよう。」

「今日は疲れが残っているからリラックスのクラスを受けよう。」

と、自分で選択して運動と生活の質を高めることができます。

・うまくレッスンを受けることで「自律神経のバランス」を整えることができる

さらに細かく言うと

「私リラックス系が好きなんだよね〜。でも肩こりや腰痛無くならないわぁ」という方はピラティスを

「ピラティスってキツい印象だから避けてるのよね・・・」という方は少し強度のあるヨガのクラスを

「私はガッツリ動くパワーヨガやピラティスで筋肉痛がくるのがスキ!」

「毎日セカセカしていているけど、ダンスやノリノリの運動が好き!」という方はリラックス系のクラスを

たまにでいいので反対のクラスを受けることをオススメします。

理由はカンタン。

『自律神経のバランスを整えるため』です。

みなさん聞いたことがあると思う自律神経ですが、

自律神経  交感神経   副交感神経 
イライラしている時優位
リラックスしている時優位
眠っている時優位
運動して息が上がっている時優位

というふうに、

ストレスを感じているときや活動をしているときは「交感神経が優位」

リラックスしている時や眠っているときは「副交感神経が優位」

となります。

(内臓の働きは、副交感神経が優位の時に活発になるので、このバランスが崩れると様々な健康トラブルが起きる可能性も・・・)

ずっと交感神経が優位だったり、副交感神経が優位という状況ではなく、

朝〜活動している間は交感神経優位

夕方〜夜は副交感神経が優位

というリズムを整えてあげることが大切になります。

なので、

日中はピラティスのクラスや少し強度の高いヨガのクラスを

夕方〜夜はリラックスのヨガやほぐしの多いピラティスのクラスを

受けることが良いバランスへと導いてくれます。

(ただ、お休みの日に今日はリラックスするぞー!と朝からリラックスのクラスに参加するのは良いことだと思います。)

終わりに

 ヨガとピラティスは全く違う歴史で、全く違く内容のものですが、どちらも行うことで『より質の高い気持ちよさ』を味わうことができる、ということをお伝えしていきました。

もちろん向き・不向きがあるので、無理をして受けることはないです。

でも苦手なことから目を逸らし続けるのではなく、

『苦手なこと、不得意なことがある自分も受け入れる』

『それを改善し、変化を求めようとする気持ち』

がより良い生活を送る上で大切になります。

難しいポーズやエクササイズが出来なくても生きていける。

でも出来るようになると身体が動かしやすくなり、呼吸がしやすくなり、心が豊かになる。

つまり『QOL(生活の質)の向上』につながる。

出来ないなら、少しずつ出来るようになればいいんです。そのお手伝いを私がしていきます。

ご愛読ありがとうございました♪

ななむらももな

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